「私こそが日本国である!」・・・なんか恥ずかしい(憲法の話フォロー)


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クロ風サムネ1 (1)

やっと憲法シリーズを終えることができました。丸一ヶ月掛かったわけか。初志貫徹!

今までお話しした簡単なまとめ

①中世では憲法や議会は民主主義と人権思想とは本質的に関係がなかった。

②プロテスタンティズムとジョン・ロックの思想(革命権・抵抗権)によってそれが結びついた

③実際に革命が起きた欧米でも必ずしも民主主義や憲法が機能したわけではない。

④日本にはゴッドはいない。でも天皇陛下がおられる。天皇のもとの平等という装置を考え出した。

⑤GHQにより天皇のもとの平等という思想は解体され、「平等」だけが残った

⑥憲法は死んでしまった。。あとはみなさんが知っての通りの現状ですw(悪平等、履き違えた自由、公約を守らない議員・政府、官僚政治)

という感じですかね。

 

小室直樹さんの本ではここまでという感じでしたが、実はこれで憲法を理解することが本当にできたかと言えばまだまだ疑問が残るはずなんです。

本の内容とは関係ありませんが、放送ではお話ししきれなかったところに少し触れたいと思います。

我々日本人は社会契約を結んでいないので、もう一度我々自身の手で憲法を作って、これこそが『日本国憲法』だ!と言えるようにしたいと言いました。

我々一人一人が「自分自身が日本国である」とまで言えるかどうかが近代憲法を理解する上での根幹の部分だと

そして憲法とは国家権力を縛るものであると同時に、歴史伝統文化に根ざしたコンスティトゥーション(国体)であると。

実は上の2点、「自分自身が日本国である」と言えるかどうかということと、「憲法は国体である」ということは矛盾する部分があるんです。

例えば国土も政府もすべてなくなってしまって、自分一人だけが生き延びて無人島に「新日本国」を作ったとしましょう。

そこに歴史伝統文化はありますか?

ユダヤ人のような特定の教義を持った民族はユダヤ教という宗教を以ってユダヤ人と定義できますよね。

ムスリムの方々も同様だと思います。コーランにはムスリム共同体を作りなさいと書いてあるからね。

アメリカ人もイギリスからメイフラワー号に乗ってきた連中がここにプロテスタントとロックの思想に根ざした国を作ろう!という『特定の教義』を持っていたから、あの大陸に国を作ったわけですよね。

ユダヤ教もイスラム教もプロテスタントも立派な歴史伝統文化です。

しかし、

日本人は何を持って日本人なのでしょうか。

ネパールやチベットではそれは仏教でしょう。

日本国とはどんな国なんでしょうか。

日本人とは誰のことなんでしょうか。

これは痛烈に我々に突き付けられている命題だと思います。

色々考えてみて下さい。

ロシア人は?オランダ人は?ベトナム人は?カンボジア人は?ウルグアイ人は?

この命題を解き明かさない限りは日本国憲法を作り直したところで、なんの意味があるでしょう。

三島由紀夫が日本人は「根無し草」になってしまったと憂いていたのはなぜなんでしょうか。

そもそも歴史伝統文化とはなんなんでしょうか?

以前の放送でも言った通り、「伝統」といった時にどこまで遡ればいいんでしょうか?

命題だけふっかけておいて終わります。

私も私なりの結論はありますが、それが正しいかどうかは分かりません。

またいつか放送の中で取り上げたいと思います。


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